スターリンク等を用いた遠隔臨場研修
災害がますます激しくなるなか、もし通信が途絶えたり電波が届かない場所で被害調査が必要になったら…
そんな最悪の状況を想定して、今回は現場と八頭県土事務所を衛星通信「スターリンク」でつなぎ、合同での調査訓練を行いました。
実際にドローンやウェアラブルデバイスを使いながら、操作方法の確認や課題の洗い出しまで一気に試せた、かなり実践的な一日でした。
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午前は智頭町八河谷の綾木峠へ。
未開通区間をドローンで空から確認し、リアルタイム映像をスターリンク経由で事務所へ送信。
午後は若桜町諸鹿で道路斜面の露岩、そして渕見では482号茗荷谷トンネルの抗口上にある渓流をドローンで点検。
現場が山間部ばかりだったこともあり、「電波が届かない想定」にぴったりでした。
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今回はドローン映像のリアルタイム伝送に加え、ウェアラブルカメラやスマートグラスも試行。
さらにドローンで取得した点群をその場で解析し、ラピトレスでの共有も成功!
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事務所からの指示を受けながら撮影したり、Webex画面をスマートグラスに映したりと、現場作業の新しいスタイルを実際に体験できました。
360度カメラはリアルタイム伝送は通信不良にて行えなかったものの、画像で共有!
弊社内でも確認できる状態したところ、みんな興味深々!
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測協会員のみなさんが持ち寄った機器も随時投入し、さまざまな可能性を検証できました。
こうした挑戦の積み重ねが、将来の実運用に直結する課題を見つける大きな手がかりになります。
官民が一緒にここまで踏み込んだ実験は珍しく、関係者にとっても貴重な機会になりました。
やってみて分かったことがたくさんあり、「またぜひやりたい」という声も多かった今回の取り組み。
次回はさらに一歩進んだ形で、日常業務から災害対応まで、実用化に向けて磨いていきたいところです。

